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SHUMPEI KISHI
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効率化のパラドクス

認めましょう。楽しいんです。

AIエージェントをフル活用して、あれこれ自動化する日々。本業が終わった後も、個人プロジェクトに没頭しています。ホームラボとして常時稼働させているMac miniが、熱で溶けないか少し心配なくらい。

でも、気づいたら死ぬほど忙しくなっていました。

逆説の正体

AIが秒単位で仕事を終わらせてくれるようになった結果、何が増えたか。レビューと判断の回数です。

AIが生成したアウトプットを確認する。その精度を検証する。「これで合ってるのか?」と調べる。さらに効率化する方法を探して、また勉強する。

……なんか、忙しくなってませんか?

思い返せば、メールが普及した時代もこんな感じだったんでしょう。手紙より速い、便利、効率的 ─ なのに、なぜかみんな前より忙しくなった。テクノロジーが「もっとできるよ」と言ってくるたびに、人間は「じゃあもっとやろう」と応えてしまう。

今はその速度が、もう桁違いです。

AnthropicやGoogleが毎週のように新機能を出してくる。勉強が追いつかない。追いかけるほど、自分の知らないことが増えていく感覚。これはもう、インプットの問題ではなく、時代の速度の問題かもしれない。

怠惰であるための努力

そもそも、自分は根っからの怠惰な人間だと思っています。

楽をしたい。だから自動化する。自動化がうまく動かないと、今度はその修正にイライラする。スマホでも作業してしまう。気づいたら常時接続状態。

怠惰であろうとするための努力を、これほど惜しまない人間もいないだろうと、自分でも笑えてきます。

マネジメントの気持ちがわかった

AIを活用するようになって、ひとつ気づいたことがあります。

自分でやるより、指示して確認する方が、頭を使う局面が増える。「これは正しいか」「この判断でいいか」を繰り返す日々。これ、マネージャーの仕事じゃないか、と。

優秀な部下を持った管理職は、こういう感覚なんだろうな。仕事が速く終わっても、考えることは減らない。むしろ増える。

意識的に止まること

そんな日々の中で、最近意識的にやっていることがあります。デジタルデトックス。

というか、単純な話で ─ 子供たちと過ごす時間を、ちゃんと確保する。6歳と4歳の息子たちは、画面の前でうなっている父親より、一緒にマインクラフトをやったり、ごっこ遊びに付き合う父親の方が好きです(当たり前だ)。ちなみに最近、息子たちはマイクラで自動チキン焼き装置を作っていました。……誰に似たんだろう。

尊敬している人たちは、みんな口をそろえて言います。家族との時間を大切にしろ、と。結局それが一番大事なんですよね。

ちなみに、そのデジタルデトックスを自分に勧めてきたのは誰かって?

AIです。笑


エキサイティングな時代に生まれたことは、素直にそう思っています。だからこそ、意識的に立ち止まる場所が必要で。

効率化の果てに、自分が何を大切にしたいかを確認する ─ それもまた、この時代のスキルなのかもしれません。


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