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SHUMPEI KISHI
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コードとAIの「適材適所」— n8nを使って気づいたこと

最近、n8nというワークフロー自動化ツールを使って、いろいろな作業を自動化しています。その中で気づいたことが、「コードとAIには、それぞれ得意なことがある」ということです。

当たり前のように聞こえるかもしれません。でも、実際に手を動かしてみると、この「使い分け」がとても大事だと実感します。

コードは「確実」、AIは「柔軟」

たとえば、僕はn8nでニュース記事を自動収集する仕組みを作っています。

RSSフィードからニュースを取得する部分は、完全にコードの仕事です。決まったURLにアクセスして、決まった形式のデータを取ってくる。100回やっても1000回やっても、同じ入力に対して同じ出力が返ってきます。ここにランダム性はありません。

一方、取得した記事を「要約する」となると、話が変わります。記事の長さも内容もバラバラ。「この記事の要点は何か」を判断するのは、ルールベースのコードだけでは難しい。ここがAIの出番です。

AIは同じ記事を渡しても、毎回まったく同じ要約を返すとは限りません。でも、それでいいんです。要約に求められるのは「一字一句の再現性」ではなく、「要点を的確に捉えること」だから。

使い分けの判断基準

僕が自動化を組むときに意識しているのは、こんなシンプルな問いかけです。

「この処理は、毎回まったく同じ結果が返ってきてほしいか?」

答えがYesなら、コードで書く。データの取得、ファイルの移動、フォーマットの変換。こういった処理は、確実に同じ結果を出してくれることが大事です。

答えがNoなら、AIの出番。文章の要約、トーンの判定、内容の分類。こういったタスクは、多少の揺れがあっても本質的な価値が損なわれません。

全部AIにやらせない

AIが話題になるたびに、「AIにぜんぶ任せればいい」と思いがちです。でも、実際に自動化を組んでみると、そうはいかないことに気づきます。

RSSの取得をAIにやらせる必要はありません。逆に、記事の要約をif文の羅列で書こうとするのも無理があります。

大事なのは、「コードが得意なこと」と「AIが得意なこと」の境界線を見極めること。その境界線が見えるようになると、自動化の設計がぐっとシンプルになります。

さいごに

n8nのようなツールを使うと、この「コードとAIの共存」が一つのワークフローの中で可視化されます。ノードを並べていくと、「ここまではコード、ここからはAI」という線引きが、文字通り目に見えてきます。

これからAIや自動化を始めてみたいという方には、「全部AIに任せる」のではなく、「どこにAIを使うか」を考えるところから始めてみることがおすすめです。

その視点を持つだけで、自動化の世界がもっと面白くなるはずです。


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